【電動アシスト自転車】普通のママチャリじゃだめなのか?

一般的な「ママチャリ」

電動アシスト自転車が普及して結構な割合で見かけるようになりました。
私の食品工場に通ってくるパートさん(平均年齢60歳)も2割位は使用されているようです。駐輪所をぱっと見です。

年配の方と若干の子育て世代の「子乗せ電動アシスト」です。

そこで電動アシスト自転車について考えてみました。
私は住んでいる環境と子育て世代ではないのと、所得に余裕が無いので購入をためらっています。勾配の多い地域に住んでいたのなら検討していたかも知れません。

何かしらの参考になればと思いますので、ざっと目を通して見てください。
自転車店の皆様申し訳ない内容かも知れません。

【電動アシスト自転車】の寿命?

価格はおおよそ10~15万円位で結構高価です。普通の「ママチャリ」なら4万円位とすれば、ザックリですが倍の価格です。

アシスト機能で6万円という事ですかね。

10年乗ればランニングコストが年約1万円です。それを高いと思うか安いと思うかは人それぞれですね。
一般的に言われている「電動アシスト自転車」の寿命は7~10年と言われていますので、一般的な「ママチャリ」と変わりませんし「家電」「電気製品」とも同じと言えます。

ただ日頃の「メンテナンス」と「保管場所」によって寿命は短くなってしまいます。
普通の「ママチャリ」でも外保管でメンテナンスをしなければ3年でガタガタになってしまいます。
外保管でもそれなりにメンテナンスを行えば10年乗る事も可能です。(外装はそれなりになりますが)

部品の寿命について考える

フレームの寿命

フレームの寿命は保管により左右されます。室内保管なら10年以上きれいな状態で保管可能です。雨の日に使用した時には水分を拭き取ってチェーンに注油する・・・なんて「ロードバイク」並みの使用をする事は無いでしょうが、このような使い方をすれば20年でも持つのではないでしょうか?

余談ですがこの「ロードバイク」は私が高校入学時に購入したものです。私は50歳です。

普通に使用しているのなら「ママチャリ」でフレームの破断なんて事は聞いた事がありません。
だいたいが錆びて汚くなったから買い替えではないでしょうか?

後はBB周辺(クランクの付け根)が錆びてガタつきが出ての買い替えになります。雨ざらしで酷使するとこのような状態になります。

後はぶつけてしまったり転倒して曲がってしまうとか・・・
本当に大切に扱えばフレームは一生物だったりします。

バッテリーの寿命

「電動アシスト」ならではのパーツです。おおよそ3~4年の寿命と言われています。充電を1,000回するとバッテリーの劣化が体感できるので交換となります。
身近な例で考えるとスマホの充電と同じです。普通に使用しても3年位すると「なんだか充電の減りが早いな~」となる訳です。

私の場合はあまり気にしないので、いまだに5年前に買い替えたiPhone8を充電を気にしながら使用しています。
「充電頻度が多少増えても気にしない大丈夫!!」と言う方なら特に問題ないでしょうね。

ただし、その「電動アシスト自転車」を何年使用するかにもよります。例えば8年使用するのならバッテリーもその半分の4年位で交換も視野に入れたいですね。劣化したバッテリーで6年粘って、交換後2年で自転車本体を買い替えしたのでは損した気分になります。

タイヤの寿命

これは使用頻度や使用方法、保管状態でも変わりますが3年位が目安です。ゴム製品ですので使用しなくても劣化します。外保管の場合は紫外線の影響でボロボロになってしまう事も・・・。室内保管ならいくらか長持ちします。

走行距離や体重なのでタイヤの減り具合も変わります。走行距離は3,000㎞が交換の目安です。
分かりずらいですね。例えば通勤通学の往復で4㎞位なら計算上は3年で約3,000㎞です。

でもタイヤは自転車移動の快適性、安全性に大きくかかわる部品ですので劣化が確認できた時点での交換をおすすめします。これは「電動アシスト」に限らずすべての自転車に言える事です。

ブレーキの寿命

ブレーキキャリパー

ブレーキの寿命と言ってもブレーキアーチやドラムが壊れる事は聞いた事がありません。動きが悪くなっても注油すれば解決です。

後ろのブレーキ(バンドブレーキ)がキーキーうるさくても、ブレーキ本体(ドラム)には絶対に注油しないで下さい。ブレーキが効かなくなります。

ブレーキの寿命は主にワイヤーとブレーキシューです。
ブレーキワイヤーは使用しているとインナーワイヤーは切れ・ほつれが発生します。ブレーキレバーの引きが明らかに大きくなった時には確認してください。

アウターワイヤーは紫外線の影響や無理な力が加わると折れる事があります。アウターワイヤーが折れたり曲がったりすると、インナーワイヤーに負荷がかかりブレーキレバーの動きがモッサリしたり、動かなくなったりします。

インナーワイヤーとセットで交換することをおすすめします。

チェーンの寿命?(これには?が付く)

チェーンの寿命?こんなの聞いた事がないですね。こちらも3,000㎞の3年が交換の目安です。が私は交換した事はありません。チェーン切れが起きる事も・・・と言われますがめったに起きないのかな?

多段化した「ロードバイク」の細いチェーンなら頻繁に切れるようですが、私のような貧脚ではそのような事は起きた事はありません。ただ長年使用した「ロードバイク」ではチェーンが伸びたので1度だけ交換した事があります。

効果は変速がスムーズになりました。ほんのわずかですけれど・・・。

「電動アシスト」を酷使するような使い方をすれば、当然負荷がかかるのでチェーン切れの可能性も上がる事は想像できます。

チェーンへの注油を行わず油膜切れを起こせば、油の無いゴリゴリの状態でアシストで強負荷がかかる事になるのでチェーンへのダメージは大きくなりますね。

アシスト機能の故障の症状

アシスト機能以外の不具合

アシスト機能での故障と思われる代表的なものは、アシストの効きが悪い事があります。アシスト機能自体の不具合である事は少ないようです。

アシストの不具合で多いのはアシスト以外の不具合だったりします。
タイヤの空気圧が低かったり、チェーンの油膜切れで余計な負荷がかかっている事があります。

まずは空気圧の確認とチェーンへの注油をしてみましょう。

電源が入らない

多くはバッテリーの充電切れだったりします。何かしらの不具合でバッテリーのほど回路が働いている可能性もありますので充電を試してみましょう。バッテリーの保護回路が解除されます。

自転車本体の終電端子(バッテリーをつなぐところ)が汚れていたり腐食している場合、通電が悪くなる事があります。端子が汚れていた場合は乾いた布で磨くと改善する事があります

またバッテリーの充電をしてバッテリーに不具合がないのなら、電源スイッチの可能性が高くなります。

これは私たちにはお手上げですので自転車店での相談・修理になります。

屋外保管の場合は風雨にさらされます。使用している時に雨に降られる事もあるのが自転車です。
電気製品は水に弱いです。きずかない間に水分が内部に侵入している事があります。自転車ではなく電気製品である事を忘れてはいけないという事ですね。

バッテリーの不具合

バッテリーの劣化が原因です。寿命が3~4年ですので充電頻度が多くなったら買い替えと考えましょう。
アシスト機能を酷使すると当然充電回数が多くなるので、バッテリーの劣化は早くなります。

前項でも少し記しましたが、スマホの充電と同じです。使用状況ににより多少バッテリーが劣化していても気にならないかも知れません。

もちろん「電源が入らない」でも記しましたが、端子部分への水の侵入も不具合の原因となります。雨天時の使用や外の駐輪所での保管の場合には注意が必要です。

アシスト付近から異音がする

チェーンへ注油して改善しないのなら、自転車店への相談となります。
チェーンのガイドプーリーのガタつきが異音の原因である事も・・・

長く愛用するためのメンテナンス

「電動アシスト自転車」を長く使用するための、自転車店泣かせのメンテナンスです。
基本は普通の自転車と同じです。「ロードバイク」の様にメンテナンスすれば驚く程長持ちします。お金はかかりますが・・・

基本的なメンテナンス

「電動アシスト自転車」もメンテナンスの基本は、普通の「ママチャリ」と同じです。
タイヤの空気圧とチェーンへの注油が主なメンテナンスです。

タイヤの空気圧をそれなりに保っていれば、安全で快適にそしてパンクのリスクも減らす事ができます。
交換の目安は3年位ですが定期的に確認を行い、タイヤトレッドが減っていたり紫外線でゴムが劣化しているようなら交換した方が安全で安心です。

チェーンへの注油も定期的に、チェーンからキーキー音がしない程度にしていれば驚くほど長持ちします。と言うかチェーンの交換の必要はないと言えます。

できるのなら室内保管で

「ママチャリ」の保管は外にされていると思います。直接風雨にさらされなければ当然ですが、それだけ良い状態が保てる事になります。

「ロードバイク」の保管の様に室内に入れないまでも、玄関先の軒下や屋根のある所に保管したいものです。

室内での保管は外保管と比較にならない程、圧倒的に不具合が起きにくいです。
油が流れて油膜切れを起こす事も防止できるし、雨の日の後は拭いてからしまうのでフレームやパーツの錆びを防止する事ができるからです。

「電動アシスト自転車」の場合は特に電気製品ですので水分には注意が必要です。紫外線による劣化と水分による電気的な不具合は厄介です。

アシストを酷使しない?

「電動アシスト自転車」なのにアシスト機能を使用しない?とは意味がない気がします。
どうしてもアシスト機能を「強」にしたくなります。せっかくのアシスト機能をわざわざ「弱」にして使用するのなら、そもそも「電動アシスト自転車」にする必要はなかった。とも思ってしまいそうです。

実際に使用している人から話を伺うと「弱」にした事がない。と聞きます。
「わざわざ苦労する事はない」だそうです。

「電動アシスト自転車」走り出しや坂道でアシストしてくれる機能です。つまり一番力を必要とするところをサポートしてくれるのです。当たり前ですが本来負荷がかかる部分を代わりにアシストしてくれるので、この走り出しを控えめにする事でバッテリーやモーター他駆動系への負担を抑える事ができます。

急発進を控えるだけでもバッテリーへの負担を抑える事ができます。

「電動アシスト自転車」 まとめ

「電動アシスト自転車」について気になる事を記しました。
基本は普通の「ママチャリ」と同じですがアシスト機能が付いているだけで5万円以上価格が上がります。

そして、自転車と言うよりはもはや家電ですので、風雨に弱いです。もちろん対策はされているでしょうが注意が必要です。

寿命は7~10年ですがバッテリーは3~4年で交換が必要です。
交換費用はおおよそ3~4万円で長く乗るのなら1回は交換が必要かと・・・

寿命を延ばすのならできるだけ風雨にさらされないところでの保管が必要です。

以上のような感じになりますね。
アシスト機能は便利ですが、バッテリー切れでアシストが効かない「電動アシスト自転車」はただの重い自転車です。

長期的に予算や住んでいる場所の地形そして体力を考えて購入してください。
私はまだ体力があるので重量的に重くてバッテリーの充電の手間を考えると必要ないかな・・・

ではここまで読んでいただきありがとうございます。
楽しい自転車ライフを送りましょう。

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