「自転車」を所有している家には必ず1本はあるのが「フロアポンプ」です。しかし意外に「使い方がわからない」と言うことが起きたりします。
嘘みたいな本当にあった話です。
いつも使っている「家の空気入れが使えない!!」と妻が言ってきました。
確認してみると「ママチャリ」に空気を入れるには「仏式バルブ用」に「英式バルブ用」のヘッドを付けるのですがそれが不完全な状態でした。
これだけのことですが、知らないとできないものです。
ただ「英式バルブ用のヘッド」をはめただけで「ストッパー」で止めていませんでした。
そのため「ポンプヘッド」の付け根から「シューシュー」空気が抜けてはいらなかったというわけです。
これが「ポンプヘッド」を取り付ける前です。
「ストッパー」のレバーが倒れたままです。
「こんなことがあるのか~」とも思いましたが今回は初心に戻り自転車に採用されているバルブ(空気入れるところ)の種類と空気入れ(フロアポンプ)に付いて説明します。
一生で一回だけ目を通していただくだけで、空気入れ(フロアポンプ)で困ることはなくなるはずです。保証はしませんが・・・
「そんなバカなことあるんかい?」と思われるようなふざけた内容です。
しかしそんな「バカなこと」が実際にありました。しかも何回も・・・
【重要】自転車のバルブ(空気入れるところ)の種類
自転車の空気入れるところなんて「どれも同じでしょ?」と考えている方はこの先少しだけ読んでください。
3種類あります。正直に言いますと私も「ロードレーサー」を購入するまで知りませんでした。(高校生の頃ですが・・・)
購入時に店員さんにおかしなことを言われたんですね。
「空気入れ持ってますか?」
もちろん「あるから大丈夫です!!」と答えました。
自転車の「バルブ」の種類
自転車に使われているバルブは、「英式」「米式」「仏式」の3種類になります。
正直私は「ロードバイク」購入前には「仏式バルブ」を知りませんでした。
写真は仏式バルブ(フレンチバルブ)です。
購入時に店員さんが「空気入れありますか?」
と聞いてくるんですよ。空気入れくらい「一家に一台」あるでしょう?
いやいや「専用の空気入れが必要です!!」
と言われはじめて「仏式バルブ」を知りました。
当時高校生だったこともあり、家にあった普通の(ホームセンターで売っている)千円位の空気入れ(英式)に「仏式変換アダプター」を使用すればいいくらいにしか思っておりませんでした。
もちろん「エアゲージ」(圧力計)も持っていませんでした。
写真は「フレンチバルブコア」と「変換アダプター」
【ポンプ】種類は色々あるのだが
大きく分けると家に常備する「フロアポンプ」と「携帯ポンプ」があります。
※今回は簡易的な携帯ポンプは用途が違うので除外しておきます。
「フロアポンプ」は皆様ご存じのあれです。”シュッシュ”押して入れるアレです。
家にあったのは自動車にも使えるタンク付きのものでした。(蓄圧タンクと言うらしい)
一見タンク付きでよさそうですが、押しても押しても適正空気圧まで上がりません。
「ママチャリ」なら問題ないかも知れませんが、高圧が必要な「スポーツ車」ではおすすめできません。
※これ経験者です。フロアポンプ数千円をケチって家にあったタンク付きのポンプに仏式変換アダプター(左写真の右の部品)を付けて使用していました。
空気を入れる→圧力計で計測→調整…を繰り返す。
これは相当な重労働です!!
圧力計はこれを使用しておりました。
パナレーサーのエアーゲージとしてはメジャーなものです。
「フロアポンプ」に付いている圧力計は簡易的なもので・・・と聞いたことがあったので確認してみました。
※ゲージ付きのフロアポンプを購入してから、出番がなくなりました。
コレ持っていると玄人ぽいですね。
私の計測した限りでは誤差はありませんでした。
知らないというのは怖いことです。ゲージ付きの高圧対応のポンプを使用した時に、今までとは比較にならないほど簡単に空気が入るのでおどろきました。
今まで空気入れにかけてきた「時間と労力」もったいなかった!!
余談ですが「フットポンプ」(足で踏んで入れるタイプ)なんかもあります。
自動車にも使えます的な宣伝で一見よさそうです。
しかしいくら踏んでもなかなか空気が入らずメチャクチャ大変でした。(私が使用したのがたまたまそうだったのかも知れません)
「ロードバイク(仏式バルブ)」に実際に空気を入れる手順
- 仏式バルブの頭にあるネジを緩める。
- 1~2回頭のネジを押しこむ。(シールを緩めるため。一度押してみると意味が分かります)
- ポンプヘッドの先端を差し込む
- ストッパーでロックする(固定します)
- 適正空気圧までポンピングする
- ストッパーを解除する
- ポンプの先端を外す
- 仏式バルブのネジを軽く締める
文字に書くと何だか複雑に感じますが、一連の流れの中で特別なのは2番目の「頭のネジを押しこむ」ところくらいです。
私も大昔「メンテナンスブック」に書いてあるのを読んで何のことか理解できませんでした。
実際やってみたら「なるほど~」となりました。
内側からの圧力で頭のネジが固定されているので一度解除するために頭を押します。
実際はそのポンプ自体の使い方が分からない場合もあるかも知れません。それはストッパーで止める動作になると考えられます。
ストッパーで止めないと途中で「プシュー」とホースが外れてしまいます。その時点で気付くはずですが・・・
実際はストッパーの存在すら分からず「この空気入れ壊れてる!!」と言われた事がありました。
空気圧の確認・調整はどれくらいの頻度で行うか?
「ロードバイク」などのスポーツ車は空気圧が高圧なので減りが早いです。最低でも週に1度は確認しなければパフォーマンスを保てません。
そのうち走行前にタイヤを指で押して確認するのが習慣になります。
「ママチャリ」の場合は2週間に1度くらいで良いでしょう。実際は1ヶ月以上放置してますが・・・
いずれも、空気圧は頻繁に確認しておいた方が、リム打ちパンク(リムと段差にチューブが挟まって発生するパンクでスネークバイトと言われます)を防止できます。
空気入れから空気圧管理に意識が「アップグレード」された方に便利な【フロアポンプ】
今まで特に気にせず使用していた自転車の空気入れ。空気圧の管理が走りに大きく影響すると意識が変化されてきたことでしょう。
おすすめの「フロアポンプ」とか気になりますよね。
私の意見は、実際の店舗「サイクルベースあさひ」とかで確認して高圧用のものを購入すればよいと思います。
触ってみてバーの握った感じや重量そして最も重要なのが色やデザインの気に入ったものを購入しましょう。メーカーやロゴが違っても同じところで製造されているみたいですし・・・
ただ私としては「圧力ゲージ」が上に付いているタイプがお勧めです。
単に見やすいからです!!
私は「サイクルベースあさひ」の「CBAパフォーマンスポンプ」を使用しています。
3千円位です。
値段はそれなりにしますが「ホームセンター」の千円位のものとは使用感が違います。(恐らく今までの苦労を後悔することになります)
空気圧の調整は奥が深い
適正空気圧に入れた後は、その空気圧が自分に合っているか微調整していきます。
「ロードバイク」向けの内容です。前後まずは同じにして数日走行すると、何かに気が付くと思います。
前輪の方が空気圧が高く感じると思います。それは後ろの方が荷重がかかっているので当然ですね。
私の場合は前輪を1Bar位少なくするとしっくりきました。前後共に微調整してホイールがポンポン跳ね過ぎず、もっさりしない数値を探していきます。
これはタイヤのメーカーや種類、走行する路面の状況などによっても変わってきます。自分のベストを探しましょう。
路面との接地感を意識していると、空気圧の状態に敏感になりわずかな違いを感じ取れるようになります。
自転車の【フロアポンプ】についてのまとめ
自転車の空気入れ「フロアポンプ」についてバルブの違いから、空気圧の調整に付いて記しました。いかがでしたか?
自転車乗りにとって、タイヤと空気圧は本当に奥の深い内容です。
タイヤは減ったら交換しようとなりますが、空気の調整は今日の今すぐにでもできます。
圧力ゲージ付きの「フロアポンプ」を購入して空気圧の管理を頻繁に行うことが重要です。
空気圧調整の効果はどのメンテナンスより効果が体感できます!!
ぜひチャレンジしてください!!
走行時に路面と接する唯一のパーツだからこそ大切にしたいです。
では安全で楽しい自転車ライフを!!
ありがとうございました。
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