【食品工場】20年以上の「生産マン」が仕事を語る 底辺?クリエイティブ?

彩の良い食事

「食品工場」の仕事は「底辺の仕事」と聞くこともあり、「食品工場」で20年以上勤務している私としては非常に残念に感じてなりません。

人は食べなければ生きてはいけません。しかも、毎日同じ料理を食べるのも飽きてしまいます。
「加工食品」は作る手間やコストを考えると「大変便利」でしかも「おいしい」です。

日本の「多種多様な食文化を支えている」のは「食品工場」ではないか?
こう言っても「言い過ぎではない!!」
と私は確信しています。

単純に「食べないと生きていけない」
同じ料理だけだと「飽きてしまう」からです。

「食品製造業」は従業員数の15%も締める、国内の基幹産業でもあります。
私は働かなくても近所の方や「母親」がパートとしてかかわっているかも知れません。

実際私が小さい頃「母親」が「食品加工工場」でパートをしておりましたので、私も少なからず「食品工場によって育てられた」一人といえます。

私の妻の「母親」も「食品工場」でパートをしておりました。
このように結構身近なのが「食品工場」です。

就職を考えたりパート・アルバイトを考える時「実際はどうなの?」と思う方もいらっしゃると思います。

求人広告でも比較的求人数も多く「経験不問」なので余計に気になります。よね?
「工場」によっては一中ひたすら「ライン作業」で相当な苦痛を感じる方もいるようです。

そのためなのか「実際どうなの?」と不安に思われる方もいらっしゃるかと思います。
食品工場歴20年以上の「生産マン?」が「食品工場」の仕事内容をこっそり教えます。

結構、批判的な記事を目にしますが「そうでもないよ」と言う内容です。

パートやアルバイト、または社員として「食品工場」はどうなのかな?
と思う方に参考にしていただければと思っております。

【食品工場】の作業

ライン作業

「食品工場」と言ったら「ライン作業」を想像される方が多いと思います。「ライン作業」とはコンベアで流れてくる「パッケージ」等に盛り付けをする作業です。

「コンビニ弁当」を盛り付けるイメージですが、実際その通りでもあります。
しかし、「食品加工」は弁当だけではありません。「スーパー」や「コンビニ」で販売されている、「多種多様」な製品や「外食産業」・・・様々な「食品工場」で加工されております。

「食品工場」と言うだけで「テレビ」で放送されている「ライン作業」だけを想像しているようでしたら、「求人先」にどのような作業をするのか確認してみるのも良いかも知れません。

もしかしたらもしかするかも知れません。

正直なところですが、新人さんには「簡単なライン作業」を任せる可能性が高いと思います。
その理由は、細かい作業を教えるよりまずは「ラインの人員補充」をした方が
生産効率が良い」からです。

新人さんに「ライン作業」以外をお願いすると、当然ですが「立ちんぼ」になってしまいます。
「居場所がない」ので居づらくなってしまい「辞めてしまう原因」となります。

「ライン作業」以外の業務はある程度、工程の流れが分かっていないと難しいです。
作業の「ペース配分」が分からないと、予定した作業をすることができず他の工程とのバランスが崩れてしまう事もあるからです。

ただし、1日中「ず~っと同じライン」で「同じ作業を繰り返す」工場とは限りません。
24時間365日交替勤務の工場とも限りません。

信じたくはないのですが、新人さんにいきなり「殺人的なライン」に組み込むような工場もあるようです。社員やパートさんが配慮に欠けるような職場なら残念ですが、辞めてしまった方が安全だと私は考えております。

食品と言うものは作る人の気持ちが伝わるものと私は考えてます。
嫌な思いをしながら製造された製品がお客様に喜ばれる事はないのです。

ですので私はパートさんと楽しみながら作業することを心掛けています。

気になる方は求人先に確認することをおすすめします。

その他の作業

原料の準備

「ライン作業」以外にも様々な作業があります。「食品工場」は原料を加工する工場ですので、入荷した原料を開封する作業があります。

当日使用する「原料を開封」する場合もありますが、翌日分の準備として開封したりもします。
原料も 数十キロ~数百キロ単位で開封します。人員がそれなりに揃っていれば思った以上に捌けるものです。

「原料の開封」と「前処理加工」を行う事もあります。
前処理の加工は「原料の検品・選別」や「原料の洗浄」などがあります。
原料によっては「不要部分のカット」を行う事もあります。

どうしても人員配置が「加工ライン」に取られてしまうため、「人員の調整弁」の役目になってしまいます。(会社による)

「一人で黙々と作業させる」と言った事は、作業効率の面でもメリットがありません。
新人さんが「ぼっちで作業する」事はないと思います。

私は「ぼっち」が嫌なのでできるだけ「チームで作業する」ようにしています。
この方が作業効率もいいですしね。

製品の梱包

製品を箱に詰める「梱包作業」もあります。箱に詰め込む際の「数量の間違い」はクレームに直結します。

1パック足りな~い・・・
なんて事になってしまっては大変です。

でも「心配しないで!!」

数量を確実に箱詰めするために、様々な工夫をしています。
例えばケースに「50袋入り」の場合、各人が数えて梱包させるような事はしません。

「個数間違え」が発生しやすくなるためです。
5袋を10個のまとまりにして・・・のように行います。

5袋までなら誰でも数えられます。(2と3で5!! 2と3で5!!・・・と頭の中で呪文のように唱えているかは分かりません。人によってです)

5袋を10個合わせて・・・大丈夫ですよね?

製品によっては「ラベルの貼り付け作業」も行います。そのためラベルの準備、印刷や賞味期限の確認も行う必要があります。

「ラベルの印字間違え防止」のため、一人で作業を行う事はまず無いと思います。
必ず1枚印刷して複数人で確認し、印字内容の相違がないか確認後必要枚数を印刷します。

「ラベルを張り付ける際」も複数人での確認を行った後に作業に入ります。
このため間違える事はまずないです。

間違えの起きる時は「何かしらの確認手順を省いた時」です!!

箱詰めされた製品はおおよそ10キロ位の重量になります。専用の台車へ積み込む事になりますので「男手」があると重宝されます。(ただし、乱用注意!!)

どの作業もですが「同じ作業を繰り返し続ける」のは辛いものです。
特に荷物の積み込みは交替しながら行わないと「腰痛」の原因になります。

この辺は社員などの「管理者」が行うべきことです。

余談ですが・・・「力仕事は男性が行う」と決めてしまうと作業分担が固定してしまう事があります。
「作業のローテーション」を行っているのに「積み込みはいつもの男性」
このような事をするとその男性は「腰痛」になってしまい結果作業ができなくなる可能性があります。

昭和の女性パートが仕切ると「力仕事は男性」の感覚が強い傾向があります。
「男性が壊れる」と次は「若い人」・・・(これ本当です)
「ラインを壊さない」ためにも管理者は注意が必要です。

必要とされる【スキル】

基本的に「経験不問」ですが・・・

「初心者歓迎」「経験不問」と言われれば確かに「初心者」でも行なえる作業が多いです。
特に「人手不足」の場合はそうかも知れません。

しかし、誰もが「向上心」を持っておりますので、同じ「単純作業」をひたすら繰り返すのはかえって苦痛に感じてしまう事もあります。

「安心?」してください。慣れてくると「工程のチェック表」への記入なども行うようになります。
安定した製品を製造するために工程のチェックは細かく行われます。

「覚える事がなくなる」なんて事にはなりません。

覚えれば覚える程「必要な人員」として扱われます。
多少は「時給」にも考慮されるかも・・・

他には担当工程の人員の割り振りを行ったり・・・は数年経って経験を積んでからになります。

継続して勤務できるのも「大切なスキル」

勤続が長くなればなるほど、前にも記しましたが「やるべき事」が多くなります。
「ライン」での作業だけが「食品工場」ではありません。

どこの職場でも同じですが「勤続年数が長い」ほど大切にされます。
当然と言えば当然です。一般的に「勤続年数が長い」ほど「作業の習熟度が高くなる」からです。

正直な事を言うと「食品工場」は「年齢層の幅もかなり広く」様々なパートさんが勤務しております。認めたくはないのですが「能力の差」も幅広いです。

「ライン作業」を行っている時にはそれほど「差」を感じません。
これは「新人」として働く人には「心強い」です。

よっぽどでなければ「慣れ」(1週間もあれば)で何とかなります。

前項の「ライン作業」の所でも記しましたが、新人さんにいきなり「殺人的なライン」に組み込むような工場で、社員やパートさんが配慮に欠けるような職場なら辞めてしまった方が安全だと私は考えております。

しかしライン作業以外の「段取り替え」「洗浄作業」となると「能力」や「経験」の差が出てきます。
数週間で「ベテラン顔負けのパフォーマンス」を発揮する方から、数年経っても「振るわない方?」まで・・・

こればかりは「仕方がないのかも」と思います。「本人の取り組み姿勢」で大きく変わるようです。

数週間で・・・のパートさんに伺ったところ、前職が「食品工場」でした。
「食品工場」にも「特殊なスキル」があるものです。

自ら培ったものは「どこかで必ず役に立つ!!」ものです。
私はそう信じています。1日立ち仕事ができるのもスキルですし、周りとのコミュニケーションや調整が得意なのもスキルです。

そして何よりも重要なのは、長く続けられるスキルです。

あると便利な「スキル」

何と言っても「持っていると便利?」なのが、「可愛がられるスキル?」です。
「無口」でも何でも「先輩パートさん」に「気に入られる」事につきます。

他には「人間関係の調整」が上手である事も有利にはなります。ただこれは会社によるかも?
「食品工場」で働くパートさんの年齢層は30代~なんと80代までとかなり幅広いです。

この幅広い年齢層の「話を聴く」能力があれば重宝されます。

間違っても「対抗」しないように!!

「食品工場」は女性パートさんが非常に多い職場です。
男性には分からない世界「女性独特の人間関係」があります。

男性は常に勉強?が必要です・・・

男性の理論で「コレはこのように!!」と結論から入ってしまうと、煙たがられる可能性があります。
距離を置かれると「伝わるもの」も「伝わらなく」なります。

何度も失敗して経験から覚えたものもありますが、「本」からの知識も役に立ちました。
話題が反れますのでこの辺で・・・

後は「手先が器用」な事は「どこの工程担当」になっても重宝されます。
ただ、「作業は慣れ」の部分が大きいので、普通の方ならそれ程心配はいりません。

「手先が器用で作業の速い人」がラインに入る事で、前後工程のバランスが乱れてしまう事があります。ライン全体を考えると「労力の割に効果がない」という事になりかねません。

「不思議ですね~」
人員配置を考える社員は、毎日頭を悩ませているのも事実です。
まるで、「ポケモン」のパーティーです。
人それぞれ相性があり、効果があったり、あまりなかったり・・・日によっても変わったりして・・・

【食品工場】で働くメリット

時間の融通が利く

働いているパートさんが多いため比較的「時間の融通」が利きやすい。
「急な体調不良」や特に「小さいお子さん」がいる主婦の方にはありがたいです。

ある程度「お互いさま」で成り立っている部分でもあります。
心の余裕があれば優しくなれるものです。

そのような職場にするのが「私の仕事」でもあります。

作業自体は比較的簡単

難しい作業は少ない。特殊な技術や資格はいりません。
「主婦」であるという「スキル」が役に立ちます。

「ライン作業」のため、人によっては「気楽」かも知れません。
ラインを担当して数日は苦労しますが、早い人では1週間もすると慣れてしまいます。

健康維持に丁度良い?

軽作業が中心なので年配の方でも働く事が可能です。
健康で身体が動くのであれば働き続けられます。

「健康第一!!」です。

「動いていればいれば動く身体」に「座っていればそれに適した身体」に適応してしまいます。
「健康維持」しながら「収入も得られる」と考えるといい職場に感じます。よね?

余談ですが・・・

「もう、家でゆっくり過ごします」と言って退職されたパートさんの事です。
生活の張り合いがなくなってしまったのか「あまりいい噂」を耳にしません。
「気のせい」「考え過ぎ」だと思いたいです。

楽しい?休憩時間

気の合う「みんなでワイワイ作業をする?」訳ではありませんが「作業配置」などを試行錯誤したり、清掃時の段取り分担をし合うのが「結構楽しい」と感じられるかも知れません。

家で一人でいるよりは「みんなでワイワイ」している方が生活に張り合いがでます。
休憩時の食事のひと時はもはや「ピクニック」のようだったりします。

変に「社会からの疎外感」を感じる事がありません。
「あなたの居場所はここにあります!!」

【食品工場】で働くデメリット

一日続く「ライン作業」?

「ライン作業」に代表されるように「同じ作業の繰り返し」の場合があります。
さすがに1日中の「ライン作業」はさすがに厳しいです。

「単純作業」で速度の速い「ライン作業」は最悪です。
簡単な作業なのに「できない」からです。

この状態に数日で見切りを付けて辞めてしまうパートさんもおりました。
(私のラインではこんなことはありません。速度を調整しますので・・・)

無理をしてもトータルで見るとそれ程効率が上がりません。
むしろ、後で「私にはこのライン無理です」
なんて言われて人員不足になりかねません。

最初はゆっくり流れていても、そのうち慣れてきます。
最後は適正な速度に落ち着きます。(不思議です)

立ち仕事なのがきつい?

「立ち仕事」なので正直疲れます。
勤務したての頃は「ラインでの立ち仕事」と「慣れない環境での緊張」でいつになったら終わるのか?
「永遠の時」を感じるかも知れません。

学生時代の「テスト期間」のような?「長い時間」を感じる事でしょう。

でも不思議なもので、一週間もすると身体が慣れてしまいます。
恐るべし「身体の適応能力」を実感できます。

しかも、なぜか「デスクワーク」よりも「腰痛」にならなかったりします。

時給が低い・・・

「時給が低い」傾向にあるのは事実だと感じます。(社員の収入が低いのも・・・)
近隣の工場としか比較していませんが、大きく変わる事はありません。
先輩パートさんの手前「時給」がなかなか上がらないのは事実です。

気になるのは「時給」か?「行っている作業」か?「人間関係」か?

他の工場でどのような作業を行っているのか私は知りません。
働いているパートさんの「ママ友ネット情報網」で自分に合っている職場に定着するのだと思います。

年間所得で実質的に上限が決まっているので「時給」数十円の差は目安でしかありません。
「時給」が上がったところで年末に収入の調整を行うだけです。

上記の「ママ友ネット情報網」も少々怪しい感じもします。
女性特有の人間関係から「かなりバイアスがかかっている」からです。

今日はネット社会なのでもし「工場で求人」したいのなら、SNS等を利用して頻繁に作業や会社自体の案内でもしておくと「お互いに安心」なのではないかな~とも感じます。

私が求職するならまずネット検索で「求人の会社」を調べます。
皆様も同じですよね?

独特な「ユニフォーム」

食品を扱うので全身を覆う「ユニフォーム」を着用となります。
人によってはこの格好に抵抗がある方もおられます。

一番影響が出るのが「髪型」です。一日作業すると髪の毛が「ぺちゃんこ」になってしまいます。
みんな同じ格好ですので抵抗ありませんが・・・
それよりこの「ユニフォーム」には不思議な力があります。

それは「アンチエイジング!!」です。

目元しか見えない、まるで「忍者のような恰好」なので「いつまでも若く」過ごす事ができます。
「年齢無効化」で作業するので「ユニフォーム」を脱いだ時に驚く事があります。

「年齢の割に若い」と言うのが本音です。(あ~よかった)
「老化は脳からはじまる」と聞いた事があります。「確かにそうだな~」と感じます。

「ユニフォーム」に袖を通さなくなると「老いてしまう」ものです。

【食品工場】の仕事 まとめ

「食品工場」の作業の付いて書いて参りました。

  • 「ライン」作業について
  • それ以外を「その他の作業」として「原料の準備」「製品の梱包」とそれに付随する作業についてでした。

他にも多岐に渡りますが本当にザックリです。

必要とされる【スキル】

  • 基本的に「経験不問」です。
  • 「勤続が長い」のは「大切なスキル」です。
    「勤続が長い」と作業の習熟度も高くなるので大切にされます。
  • 「あると便利なスキル」として「可愛がられるスキル」は有効です。
    人間関係の調整が一番大変?ですので・・・

「ライン作業」は初心者でも直ぐに慣れてしまうので心配はありません。

【食品工場】で働くメリット

  • 時間の融通が利く
  • 作業自体は比較的簡単
  • 健康維持に丁度良い
  • 楽しい?休憩時間

以上について述べました。

【食品工場】で働くデメリット

  • 一日続くライン作業
  • 立ち仕事なのがきつい
  • 時給が低い
  • 独特な「ユニフォーム」

「食品工場」主な作業とメリット・デメリットをでした。
内容は会社にもよりますが食品工場で勤務している本人が記しているので何かしらの参考になるはずです。

興味がある場合は直接求人先へ問い合わせて見て下さい。

自分にマッチすれば「無理せず長期間勤務できる」のが「食品工場」です。
どの年代でも「社会の役に立ちたい」と考えるものです。

仕事を通して「社会貢献」すると考えると「食品工場」は比較的融通の利きやすいと感じます。
正直なところ「特別なスキル」が必要ない業種です。(生きるためのスキルはある方が有利です)

ですが「底辺」として切り捨ててしまうのであれば恐らく、日本の「多種多様な食文化」はなくなってしまう、つまらないものになってしまうと考えてます。

「食品工場」の平均年齢は50歳に近いです。
女性パートさんのみで考えると、さらに高くなります。

70代以上の方も勤務しておりますので雇用の創出と言う点からも「食品工場」は重要な役割を果たしています。

一社員ですが「毎日楽しく良い製品」を製造するようパートの皆様と取り組んでいます。
ありがとうございました。

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