春休みに少し遠乗りの旅行計画を立てた息子の話です。小さい頃から自転車で出かけていたので自転車好きになるのはある意味必然でした。
そして必ず考えるのが「自転車旅行」や「遠乗り」です。「自転車」と言う乗り物は本当に自由に走れます。
気の向くままに寄り道できる魅力に取りつかれてしまいます。
「自転車」は自分の力が動力となるので、目的地にたどり着いた時の達成感は何にも代えがたいものがあります。
しかも、徒歩とは比較にならない行動範囲を手に入れる事ができます。
「自転車」で遠出をする時の何かしらの参考になると思い記します。
【自転車好き】になった息子のチャレンジ!!
小さい頃から私と「自転車」で出かけていた息子は漏れなく「自転車」好きになりました。
高校生になると「ロードバイク」を購入するのはある意味必然でした。
気候の良い春は「自転車」の遠出には最高の季節です。
高校1年の春休みは100㎞位の旅行に成功しました。その流れで今年はもう少し距離を長く140㎞位の工程を予定していました。しかし悪天候で体調を崩し残念ですが途中断念する事になってしまいました。
急遽近くの宿を取る事ができたのは不幸中の幸いでした。
そして翌日私が車で迎えに行く事となりました。
親としては心配でしたので無理する事なく、無事である事が何よりです。
失敗ではありますが私の高校時代の失敗、パンクして親に助けてもらった事よりは良かったのかもね。
【自転車旅行】の予定
春休みに一泊で出かける予定は年明け位から検討していたので準備の時間は十分にあったと言えます。
ところが一か月前に宿を予約して、それから準備する感じになってしまいました。高校生の息子に定期テストとバイト以外の予定は友人と遊ぶ予定しかないでしょうに。学業が抜けておりますが・・・
「旅?」「遠乗り?」の工程につきましては私がとやかく言う事はないので、聞かれたら応える程度で泊まる日程を知っている程度でした。なんとなく行先を聞いていたので調べてみる120㎞位ですので天候の問題がなければ普通に走行して朝7時頃に出発して夕方には到着できるかな?・・・と。
親としては平静を装っていても結構心配です。「自転車」での遠出ですので特に「ロードバイク」での遠出は「パンク」の心配もあります。息子が「パンク修理」に慣れていて対応できる技術があるのなら安心です。しかし今までパンク修理にてこずっていたのを見ていたので少々心配です。
家で手間取っているようなら出先での対応はもっと手間がかかると想像できます。
特に私の高校時代の二の舞にならなければ良いと言うのが私の本音です。
先日実家に行った時にも当時、高校時代にパンクした事をいまだに言われましたので・・・
私の苦い思い出【ロードバイク】購入後 一週間でパンクした時の話・・・で記してあります。
あの経験は一生忘れなれない、しかも親からもいまだにダメだしされています。
【自転車旅行】万全の準備を心がける
親としてはできる限り何もせずの姿勢です。「何もせずに見守る」と言えば聞こえは良いですが、実際は「聞いてもらえない」と言った方が正解です。年頃ですので・・・
それにしても準備が遅すぎです。一週間位前になってからあわてて動き出すのは明らかに準備不足です。
「リュック」をどうしようか?持ち物は?「タイヤ」がすり減っている?と始まりました。
出かける前に必ず行われる儀式の様です。慌ててAmazonで注文している有様です。見かねて「携帯工具」とパンク対応の「シーラント」は貸す事にしました。保険のようなものです。
「タイヤ」は近所の「あさひ」で購入したようです。
「自転車のトラブル」で代表的なのは「パンク」です。「パンク」さえ回避できれば他は余ほどの事が無い限りトラブルになる事はありません。
後は「体調」の問題です。
余計な事ですが、今までこのような装備で何事も起こらず通学していたのは「本当に運が良い」と感じます。
【ロードバイク】での移動には「リュック」は必需品
旅行の一週間位前に「リュックはドイターが良い!!」と言い始めました。これは私の影響かも知れません。私は「EXPエアー」を通勤で使用していましたので15Ⅼ位の容量しかありません。最低限の一泊ならギリ間に合う程度です。
「ビンディングペダル」使用なら替えの靴も必要です。大きな靴を入れるとなると「EXPエアー」では足りませんね。自転車に乗る以外は何もしないのなら問題ありません。しかし少しでも散策を考えているのなら替えのシューズはあった方が良いです。
「ビンディングシューズ」で歩くと瞬く間にクリートが減ってしまいますので・・・
それに、最近はマシになりましたがそれでも「変な目」で見られます。
15L容量が足りないので25Ⅼ~30Lは必要です。荷物は少ないに越した事はないのですが、必要なら持って行くしかありません。軽量な「ロードバイク」でも背中に荷物を背負うのは結構な負担になります。特に重心が高くなると不安定になるので長距離を走行するのなら考えものです。
むしろ整備のされた後ろにカゴ付きの「ママチャリ」の方が快適かも知れません。走行距離は限られますが100㎞位な大丈夫じゃないかな?背中に荷物を背負わないだけでも体の負担が少ないです。背中に汗もかきません。
【ロードバイク】乗りならタイヤのメンテは常識!!
「タイヤ」の交換は今さらと感じてます。出かける1週間前に準備するものではなく、「ロードバイク」乗りなら通常時にスペアを持って置くべきです。また通常使用していても「タイヤの減り具合」なんかは分かっていて当然です。
「タイヤ」がすり減って中のビードが出ている写真の状態で遠乗りするのは「自殺行為」です。通常の使用でもよくありません。
走行中に「カタカタ」していたと息子から聞いた時は呆れてしまいました。
ビードが出ている状態で使用していたのは論外です!!
準備をしていても出先で何があるか分かりません。リスクは最小限に押さえるのが鉄則です。タイヤの交換は前もって行ない慣らし運転も行いたいです。欲を言うのなら同じ銘柄を何度か使用して「タイヤの耐久性」を確認する位用心する事も必要と考えます。
息子の「ロードバイク」はGIANTのCONTEND2で最初に付いていたタイヤは GIANT 28C SR-3 で結構しっかりしたタイヤでした。重量はカタログ値で 420gです。
交換したタイヤはPansracer 25C レバンタール で重量はカタログ値で 220gです。
交換した際に手で持っただけで重量の差が分かる程ですので相当走りが軽くなると感じました。
それと引き換えに耐久性は犠牲になるのかとも・・・
そもそも小さくたたんで販売されているので SR-3 と比較するとペラペラです。普段の通学がメインの使用なら耐久性には少し不安が残ります。
私の場合ですが遠乗りするのなら、走りの快適さ(速さ)より、パンクのリスク低減を望みます。
実測で200gの差があれば走りの軽快さは走り出して直ぐに実感できると思います。それは私が数十グラムの差でも実感できる事を知っているからです。そして走りの軽さを経験したら耐久性を犠牲にしてでも、軽さを求める事になるのは当然なのです。
それが「ロードバイク乗り」と言う生き物です。
そのうち試乗して確認しようとたくらんでおります。
「パンク修理」の準備
確認はしていませんが、パンク修理のキットや替えのチューブ位は持っていたいです。何かあったら何もできなくなります。とにかく目的地にたどり着かなければなりません。
前にも記したように「シーラント」は持たせました。ちょっとした刺し傷位なら対応可能ですので、使えれば「ラッキー」です。ついでに使い方も教えておきました。
「バルブコアの外し方」とか私が言うまでもない当たり前の事ですが念のためです。「シーラント」を持っていてもチューブの中に充填できなければどうにもなりません。あと使い方も一応ですが教えておきました。
「バルブコア」が外れないタイプの場合は写真のチューブを使用してチューブ内に充填します。ビニールテープでシーラントが漏れないようにバルブコアに巻いてあげるとより充填しやすくなります。
替えの服は最低限
替えの洋服は一泊位なら最低限で良いでしょう。多く持って行くと荷物になるだけです。替えの下着と靴下で十分です。Tシャツ位ならホテルで洗って干して置けば翌日にはどうにかなるでしょうし、必要なら途中で購入すれば良いだけです。
「自転車旅行」あいにくの天候での出発
よりによって出かける日に雨とはついていない。しかもこれから乱れる予報です。目的地までの距離がそれなりに遠いので遅くなる訳には行きません。仕方ないので天候が荒れる前に出発する事にしたようです。
これは考えものです。よっぽどの悪天候でなければ「ロードレース」は行われるようですが、雨の日に出かけても楽しいものではありません。よね?
「雨が降っていても走るのが楽しい」と思えるガチの方にとっては「天候」は関係ないのでしょうがさすがに風が加わるときついですね。
私は仕事に出てしまったので出るか辞めるかは息子の判断です。宿を決めてしまうと何となくキャンセルしにくくなります。コンディションが悪ければキャンセル料がかかっても「見送り」でも良いとも思います。楽しくないのなら無理してやらない事も大切です。
仕事の途中も気になるのが親と言うもの
昼過ぎになり天候が一層悪化し、すごい風が吹いています。台風の様とは言いませんが瞬間的には結構な強風です。
ネットで調べてみても、運悪く相当の向かい風の様でした。
当初の予定の様に、途中で昼食がてら休憩をして悪天候をやり過ごせればよいのだが・・・
親としては気になって仕方がありませんでした。
昼過ぎてさっきの天気とは打って変わっての天候になりました。多少風は強いものの天気は回復しました。
うまく行けば結構な距離を走破している時間です。時間としては3時過ぎでした。
LINEの連絡が入った
妻からのLINEが入ってました。「目的地に到着したのか?」と思ったら体調不良で途中で宿を見つけたとの連絡でした。
風の影響で遅れる事は想像しておりましたが、体調不良での断念とは想定外でした。
雨と強風の影響か体調が悪くなったようです。道中のショッピングセンターへ避難し、頭痛の症状もあったとの事で頭痛薬を購入したようです。
体調不良なら無理はしない事です。泊まるところが確保できたのは不幸中の幸いです。
そして、本来行く予定だった宿にも急遽キャンセルを入れたとの連絡がありました。
翌日には回復 親としては一安心!!
宿ではゆっくりできたのか体調も回復し、食欲もあったようなので最悪の事態にはならなかったのです。しかし翌日自力で帰って来るのは自信がないようなのでもしかしたら迎えに行ってもらいたいとの妻からの連絡がありました。
心が折れてしまったようです。
相当向かい風にやられたのでしょう。
この辺はわざわざ触れず、本人が言ってきたら「聞いておく位にしておこう」と決めておりました。
陰ながらのサポート?
何かあったら迎えに行く
出発前に「何かあったら迎えに行く」とは伝えておきました。結果的に翌日に迎えに行く事になったのですが、何かしらのサポートがない状態ならチャレンジできませんよね。
自動車でも2時間ちょっとかかりましたので、結構な距離です。当初予定していた工程の中間地点位でした。
私も「もう少し近い」と思っておりましたが思った以上に距離があり結構侮ってました。調べると約60㎞ありました。この距離を体調不良の状態で帰って来させるのは危険と判断しました。体調がどのくらい悪いかも電話だけでは判断できません。
「自分で出かけたのなら自分でどうにかしろ!!」とも言いたいのですが、どれが正解か私も答えが出せないでいました。「自転車乗りとしての正解」が分からないのです。
私は「自転車乗りならいかなる不具合でも対応しなければならない」と思っておりました。
「自転車旅行記」なんかではその場で何かしらの対応をしているような感じで紹介されています。それらの対応方法を読むと「何とかなるのかな~」とも思ってしまいます。
本当に「どうにもならない」と言う事態は起きないものなのか?
それとも情けない状況で助けられたのは「心の中にしまっておく」と言う暗黙の了解なのか?
それとも「本当に出先の不具合に対応しているのか?」
私が過去の「古~い情報にとらわれているだけなのか?」考えてしまいます。
昔はスマホもなかったし地図を見てどうにかするしかありませんでしたので・・・
何かあっても連絡するのに公衆電話を探す事からはじめなければならない時代の事です。
近くにコンビニがあったらとりあえずラッキーです。公衆電話はありますし食べ物も確保できます。
実際に迎えに行った 無事救出!!
はじめに何と声を掛けたら良いのか道中考えてしまいました。
息子に会った時に何とも気まずそうな感じでしたが
「こんな事もあるよ!!」が私の発した言葉でした。
「天候も悪かったし途中で宿が取れて良かった」と続きました。
食欲もあり体調は回復しているようなのでひとまず安心です。「ロードバイク」をばらして自動車に収納したのでした。
息子の発した「今回はダメだった!!」は私にとっては心に残っています。
撤収作業?少し手間取る
正直に言いますと、分解の仕方が良く分からない?「クイックハブ」をリリースすれば良いだけだと私は思っていたのですがそうではないのかな?少々疑問を持ちながら分解したのでした。
自分の「クロモリバイク」なら特に問題なく分解できます。何度も分解して部屋に持ち込んでますので・・・
何となく気まずい道中?
高校生くらいになると普段は「自転車」か「ゲーム」「アニメ」の事くらいしか共通の話題が無いのでじっくり話したのは久しぶりでした。
こんな状況なので話題は主に「自転車」の事でした。この状況で「ゼルダの伝説」や「スプラトゥーン」の話はしないですよね。家ではちょこちょこ話しますが・・・
【ロードバイク】で出かけた息子を救出 チャレンジは失敗したがいい経験 まとめ
春休みに息子が立てた「自転車旅行」の予定。結果は途中断念となってしまいましたがその中で感じた事を記事にしました。
「旅」の予定を立てた時点からの持ち物の準備や「ロードバイク」のメンテナンスについて、特に「パンク対策」については気になりました。トラブルが発生した時のトラブルシューティングはできるだけ行ない、対応できるようにしておく事をおすすめします。
何があるか分かりません。
続いて実際出発する当日からの事を記しました。途中断念して迎えに行った事が今回のポイントでもありました。
思春期の息子はなかなか・・・ですよね。
そうです「話が続かない」のです。こればかりは仕方がありません。
この一件からはそれなりに話をするようになったのかも知れません。
今回の失敗から得たものは多かったと締めくくります。
それは息子にとっても、そして私にとってもです。
そのごは二人で改めて食事に行く事もありましたので、良好な関係であると私は思っております。
「自転車」がつなぐ親子の絆でした。
何となくキレイにまとまったところで締めさせていただきます。
「自転車」って本当に良いものですよね。
それでは楽しい自転車ライフを、そして少しでも共感頂ければ幸いです。
ありがとうございました。
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